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藤 篤紀 『小さな物語展』 [Wアートピース:8/19-8/26]

去年5月にWESTで個展をし、今年5月には下北沢で個展をした藤 篤紀さんが、今アートピースで写真集の展示をしています。
去年の個展の様子はこちらです。
http://www.designfestagallery.com/diarypro/diary.cgi?no=1207

今回は四冊の写真集を展示しています。


四冊それぞれ、違った雰囲気を持っています。



上の二枚は写真集『もしも「」なら「」のに』から。
今年の5月の展示タイトルでもあります。女性を被写体とした、篤紀さんならではの秘められたヴァイオレンスとエロスが漂う作品です。


こちらは先月に撮られたという『依存傷女』。
モデルのmanaさんと愛美さんの作った人形を被写体とした、どことなく陰鬱で美しい写真集です。




ちなみに愛美さんはパラボリカなどでも展示をしている人形作家さんです。私が以前パラボリカで愛美さんの別の作品を拝見した時、人形というより彫刻(美術作品)としての近寄りがたさと、人形から溢れる感情の表現に圧倒されました。
http://greenapple.blog.ocn.ne.jp/dolly/




上の二点とは違い、こちらは風景や物を撮っていて、写真に笑いを誘うようなコメントが入っています。違うとは言っても、全体の流れや写真の雰囲気はやはり篤紀さんらしさに溢れています。




上を見上げられなくて、下を向いて歩いていた人の目に映った光景です。「上を向くと眩しくて、伸びた前髪が邪魔で下ばかり見ていた」というような感傷的なプロローグで始まる割には、下を見る目線がウィットに富んでいます。

アートピースと言えど、写真集四つはかなりボリュームがあります。金曜までなので是非見に来て下さい。篤紀さんに会いたい方は最終日の搬出時が狙い目だと思います。

また、9/1からグループ展に参加されるそうです。詳しくはブログを参照下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/kokoro_kokokoko

DF STAFF KOZUE