この展示の後に、偶然遊びに行った別ギャラリーで二人の作品を見たり、共通の知り合いが居て展示の折に会うなど、わりと縁がありまして、この一年間何度か顔を合わせることとなりました。
今回は空間を意識したので、展示全体を楽しんで欲しいと語っていました。部屋全体がピンクのドットで覆いつくされています。全体で見ても見応えがあるし、細部を見ていても細かいところにまで意識が行き届いています。
ponicoとは、スギムラさん自身が「かわいいと思うもの」のことです。スギムラさんにとってのかわいさは移り変わるものかもしれませんが、その時々でかわいいと思うものが「ponico」と呼ばれていくのです。スギムラさんは例えばきれいなものとこわいもの、気持ち悪いものなど逆ともいえるものがが混ざった複合的なものに惹かれる(かわいいと思う)そうです。
スギムラさんのponico(かわいい)は誰かに媚びるためのものではなく「自己表現としてのかわいさ(の追求)」だと言います。そういう精神から作られているからこそ、派手だったり、かわいかったり、きらきらしていても、すごく「かっこいい」んです。これからもますます「ponico」を展開していって欲しいです。
こちらも卒制です。
細部もすごいんです。
ネックレス、ストラップ。雑貨そのものも、パッケージも、完成度が高いです。
人気者の「白井さん(左)」、うさぎのブローチもikomaさんのもの。ゆるさの中に、ponicoとも共通する「かわいさ+何か(怖さ、グロさ)」を感じます。ikomaさんはキャラクターの雑貨を色々作っていますが、自分の作ったものをひたすら偏愛するというよりも、(少し距離があって冷静さがあるというか)自分の外にある理想を表現しているという方が近いかも、と話していました。
上は後ろのぬいぐるみや脚のストラップがponicoさん、手前ポストカードがmonyuraさんのものです。
二人が毎年入念に準備している「川崎ハロウィン」の写真です。これは去年の様子です。終わるとすぐに「来年は何をやろうか」という話になり、もう今年の案も考えているそうです。ティム・バートンの映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のハロウィンタウンの住人のようですね。二人でイメージを話し合い、イメージ通りのものを探し、「無ければ作る!」そうです。完璧に創り上げているので、興味がおありの方は是非下に掲載したURLをチェックして下さい。
monyuraのikomaさん、ponicoのスギムラさん。
今回初めて知った事実が、ponico、monyuraという名前は一緒につけたのではなく、同じ高校の美術部で知り合い、その後別の進路を辿った二人がそれぞれが知らずにponicoとmonyuraという名前で活動していたということです。
そんなツーと言えばカーなponicomonyuraの今後の活動が楽しみです。
ひとまず、次の予定はデザフェス!