カーニバル/サーカスをテーマにした展示会
" ノイズ "
WEST : 1-B にて開催中
2012年8月にもDFG原宿にて展示会を開催
前回の様子はコチラからご覧頂けます。
参加者は武蔵野美術大学2年版画専攻の緒三方
平井澄香さん
池谷奈保さん
大正一さん
お一人ずつ、作品を一部ご紹介致します。
平井澄香さん
アクリルピクチャーフレームの中で。
挟まれて、光を透過しつつ、存在する作品。
標本のようだなと思った。
(近接写真)
アメーバ、原生生物のような外見をしている。
気泡、赤血球、血管、柔毛?
該当する答えを探す以前に生物なのかも疑わしいのだけど。
眺めていると、どくどくと脈打つイメージが際限なく膨らんでいく。
気泡、赤血球、血管、柔毛?
そう疑問が浮かぶのは、対象が生けるものだと思うから。
人の、動物の形とはほど遠いけど。
それでもこれは動くと思う。
池谷奈保さん (http://m6ddddd.web.fc2.com)
前回の展示でも見受けられた「機械と人」とを行き来するモチーフが
今回も見れて私は嬉しかったです。
池谷さんの作品は、無機質な外見にも関わらず表情が
感情の起伏が見える。
日々の営みを垣間みている
ー気分に浸れるのです。
そして彼女の作品は額装により、より一層鈍い輝きを増す。
飾られた作品の周囲の白壁を、
美しく見せてくれるのです。
気付くと、モノクロの絵画が色付いて見えてきませんか。
さて、張りつめた緊張が持続するのかといえば、
そうでもないということが、この作品から理解できるのではないかと。
「 張って 緩めて 」
このテンションの張り具合、画面構成が素晴らしい。
バリエーションに富んだ作品群、他にも多数展示。
大正一さん
縦長の額、縦長のマットに沿うように、
細く、艶かしい足、皮膚が晒されている。
振り下ろされた、シャギーが入った黒い艶髪。
隠した表情、立ち尽くす様。
「SNEEWITTCHEN」と書き込まれた文字。
それは、ドイツ語で "白雪姫"
続いてもう一作品。
容姿から察するに、赤頭巾。
浴びせられた白濁液は滴り落ちて、
彼女の頭の上にある天使の輪に合流しようとする様は、
堕落するイメージにも繋がっていく。
作品の下部には、料理器具のモチーフと、
日常生活からはかけ離れた銃のシルエット。
箇所、箇所で強烈なイメージを残していく、
大正一さんの作品。
今展示会は 3月16日(土) までの公開です
(ぱんだ)