昨年度もGW時期にご出展頂きました、
どら くろわさんの展示会をご紹介致します。
" 私たちは、おさるサポになった夢をみた。"
どら くろわさんの展示会場に入室されたお客様は、
皆、不思議と口を閉じて、作品と向き合われる。
会場の写真を撮影している間に入室されたお客様は、
言葉をなくして、作品を見つめていた。
展示作品は大きくわけて、写真作品と紙芝居/ブック。
どら くろわさん、遠山 瑞希さんの共同作品です。
( amazonでも「おさるスタジアム」で検索すると電子書籍盤あり)
絵本の構成は、絵と文に切り分けられて、
会場に備え付けられた付箋とペンで、
感想や想ったことを作品のそばに綴ることができる。
「かわいそう」と書かれた星形の付箋に、
胸を掴まれる。
一段落して気付いたこと。
付箋が、後から置かれたメッセージが、
絵本から出た、吹き出しのように見えること。
大胆な場所に貼られたメッセージのどれもが、
とても印象深い。
続いてご紹介する、どら くろわさんの写真作品。
冬の日の朝方を思い出させる。
痛く、冷たく、息も白色にかわる気温。
そしてどうしようもなく美しいと感じる。
人の気配はなくて、
そう、人の存在が限りなく薄れている。
写真作品の一部は販売もしており、
会場に設置された貯金箱にお金を投入するシステムも前回同様。
外国からのお客様は貯金箱の存在に気付かず、
「ここにお金をいれてね」なんて案内もしました。
その方は、大切そうに3枚のお写真を選ばれていました。
私は画面中央にある写真が好き。昨年度も会場でお見かけた一枚。
年をまたいでまた出会えて、嬉しかったです。
作品の傍らにメッセージを添える事もできるし、
また会場には別途、らくがき帳ゾーンも設けられていました。
用意された紙面にはびっしりと言葉や絵が描かれていた。
ゴールデンウィークの賑わいも反映されていたようです。
展示とは直接関係ないのかもしれないけど、
前回の展示で使われたメッセージボードを写した写真が
会場には大切に飾られていました。
作品があって、そしてそこに関わる人の存在を
大切にされていることに気付き、
とてもあたたかい気持ちになれた。
どら くろわさんらしい -
そのらしさを存分が表に出た展示会。
2014.4.29 - 2014.5.6
(ぱんだ)