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『二人十色展』


岡 千聖    佐々木 玲奈 
『二人十色展』

武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科
岡 千聖 と 佐々木 玲奈 による二人展。

まるで大勢で行われているような錯覚を起こす展示会です。
人間の持つ色とは?多様性を持つ人間は決してひとりのことをひとつの色では語れない。



写真左が岡 千聖さん。右が佐々木 玲奈さん。




天井から吊るされた杖は白神山地で入手したものなんだとか。
ニスを塗って加工するだけでこの展示会のモニュメントに。


「器」と題されたこの絵画2点。
器とは、人でいうところの骨格だと考え、描かれたそうです。


EAST 303 スペースの棚をうまく使った作品の展示。
写真やイラスト、絵画、立体など、まるで大人数でのグループ展かと思わせる。




この展示会の作品を見回ったときにひとつ考えるのは、
作品自体が展示会の意味を成すのではなく、2人でこれだけの色を出すことができる。
ひいては、人の多様性について考えさせることを目的としているのでは。



空間演出デザイン科で勉強されているだけあり、
作品をはじめとした空間そのものが作品になった展示会でした。

(chida)