バナーエリア

このブログを検索

MUGENSHOKU



1つの色をテーマに開かれる展示会
『 MUGENSHOKU 』 

PRODUCED BY noe
SUPPORTED BY 色 -shiki-

本展示会では「赤」をテーマとして、
計11組のアーティストが自身の作品を発表。

GALLERY SPACE : WEST 2-A


名古屋直樹さん / イラストレーター



「赤」を情熱の色として取り扱った
名古屋さんのイラスト作品。
それは血液であったり、肉体をイメージさせる。

作品全体を包むのはダークトーンであるが、
負のイメージに呑まれることなく、
ポジティブな生、前向きな意味合いを持っていた。

Nanba Yukiさん / イラストレーター,似顔絵師 



Nanba Yukiさんは、計四点のイラスト作品を展示。
その一点一点が異なるタッチで描かれていることに、
引き出しの豊富さが伺える。

コミカルなイラストタッチ、繊細な鉛筆画、
それらの手法ごとに捉える特徴が異なっており、
その使い分けと言いますか、この画法ならココを狙う!
といったノウハウの蓄積がぱっと見ても明らかなのが素晴らしい。

一乃瀨狐さん / 狐面・仮面・装飾品作家 



どれだけの時間が経ったのだろうか。
モチーフにエイジング加工を施して、
鑑賞者に過去、物語を想像させる
一乃瀨狐さんのアクセサリー作品。

見えずとも、ずっしりと、
思い出も身に付ける。

口寄せ / 音楽ユニット



孤独な引きこもりの青年と、其の意思を口寄せする、
普通の漫画好きな巫女の女の子とのオカルティック・ポップユニット。
「 口寄せ 」
音源、グッズの物販だけでなく...




赤いカーテンで仕切られた空間内では、
プロモーションビデオを延々と再生中!
会場のBGMにもなっておりました。
ミラーボールも絶好調、椅子に座りながらお菓子も食べられる!
この自由さ、気になったらWEBサイトをチェック!

undefined



遠目にも「赤」い存在
全身真っ赤、undefinedさん
「普段はどんな作品を作っているんですか?」と聞くと
「色々やってます」とのこと。
はい、そんなビジュアルです。

会期初日はこの服装で自宅から会場まで移動し、
期間中、ふと外に出て、道行く人たちと
フランクにコミュニケーションを取っているとのこと。

記念写真を取ったり、子供たちにおびえられたり。
そんな一連の出来事を聞くだけでも楽しい。
びっくりするほど取っ付きやすい「作品」

ぽんゃにぃ弍るさん / イラストレーター,グラフィックデザイナー

「読もうとしねえからよめねえんだよ」


人差し指を差し込みたくなる
絶妙な丸み、肉付きの女の子たち。
衣装に着替えて、左手の少女の手元は猫。

しかし、うかない。
瞳の半分は陰り、一歩引いて、こちらを見つめる。
口は真一文字、そしてタイトルと赤バック。

ずっしり、きた。

ゆみさん



物に溢れた女の子の部屋みたいに。
沢山の写真とイラストがプリントされたTシャツ。
写真を1枚、1枚と見ていくと、
だんだんと全体像が掴めてきて。
Tシャツに目を向けて、属性を付加させる感覚。

内股をつたう赤黒い血液、Tシャツ。
隣のお客さんは驚いていたけど、
私はその危うさにハラハラしてしまった。

櫛さん



F0サイズの木製パネルにミリペン、アクリル。
「ガリガリ」という音が聞こえてきそうな。
それは、彼女の髪の毛を描いた際に発生したであろう、
乾いた音である。

今回は「赤」いモチーフが多数登場する。
りんごといえば、白雪姫。
手にしたそれが毒リンゴだとして、
苦しむことはあっても、恨むことはしないのではないか。
そんな風に彼女の目を見て、思う。

景市さん



景市さんの作品の印象は、
「堪える」って言葉が近いかもしれない。
水中に顔をつっこんで、息を吸うまで、
キスの間だけ、息をとめて、やめるまで。

今が近いうちに終わることを知っていて、
意識した上で描かれる、その愛しいつかの間。

ふぐみたいに、ぷくーって膨らんでる。


show_yokoさん / デザイナー



会場の最も奥の壁面に、
一枚張られた、show_yokoさんの作品、ポスター

なんだろう、このとてつもない疾走感。
ギター(SG)や車、ヒマワリが私たちに背を向けて、
必死に明日の方向へ走っていく。
中央部、黒い部分は母胎のレントゲン図だろうか?
そう見えてしまうのは、
彼らの姿のせいである。

 ryo-zkaさん / イラストレーター



中央に立ち、鑑賞者側をまっすぐ見つめるキャラクター、

彼は赤い液体を注がれたワイングラス。
最初から、彼は赤かったのだろうか。
もしかしたら、赤にまみれた物に囲まれ、
次第に、染まっていったのかもしれない。

だとすると、
この世界にはまだまだ変化の余地があるかもしれないー

そんな風に、1枚の作品ごとに
独自の世界観を構築しているryo-zkaさんの作品には、
想像のやりがいが多分に存在する。

MUGENSHOKU 『赤』
会期:2015.8.20 - 2015.8.22