バナーエリア

このブログを検索

東京造形大学和田ゼミナール 『タイムテレビ』



東京造形大学和田ゼミナール
『タイムテレビ』
2017.2.24-2017.2.26
at WEST 2-C

毎年恒例となりました、東京造形大学和田ゼミナールの皆さんによるアニメーションの上映展示会。

今年は『タイムテレビ』というコンセプトを引っさげDFGへ戻って参りました。






さて『タイムテレビ』とは何なのでしょうか?
展示コンセプト文から以下抜粋です。

『タイムテレビ』とは、過去と未来、あらゆる時代の電波をキャッチして放送できる不思議なテレビ。そのタイムテレビが、さまざまな時代で放送されているTVCMを集めてきました。(テレビそのものが存在しない時代でさえも!) その一端をお見せします。

つまりは過去にさかのぼってみて、各時代にTVCMがあったとしたらどんなものだったんだろう?というテーマをアニメーションで表現したものが『タイムテレビ』なのです。

こちらの写真はそんなタイムテレビの『開国ラップ/金山裕太』のワンシーン。
江戸時代末期に黒船に乗って突如到来したペリーが、鎖国下の日本に開国を迫るという歴史的局面をTVCMにしたもの。
開国を迫るペリーがラップに乗せて説得を試みるというシュールなTVCMです。

ちなみにこれを見てyoutube以前の某フラッシュアニメ作品を思い出した人、歳がバレますよ。




お次はコチラ。
1872年、それまで女人禁制だった富士登山が女性にも解禁されました。
そのニュースをCM風に映像で表現したものが山根直彦さんによる『富士登山女性解禁』です。

たしかに、この時代にもしもTVがあったらこんなCMが流れているかも、と思わせるような映像。
なんとなく漂ってくるローカルCM感もリアルでした。




『タイムテレビ』のテーマ作品以外にも、短編の自由制作アニメーション作品が上映されています。

山下ひかりさんの『猫背観察日記』は、猫背の直らない子ペンギンとそれを直そうと試みるお母さんペンギンの様子を「観察日記」というスタイルで表現したもの。

ペンギンの可愛らしい所作はそれだけでも魅力なのですが、ペンギンの造形や骨格から計算される動作がもの凄く良く研究されています。
尺は数分ほどですが、その短い時間に山下さんの技術、観察力の高さが凝縮されている素晴らしい短編作品でした。




さて、写真の一角では謎解きゲームコーナーが設置されていました。

とある謎掛けについて「はい」、「いいえ」、もしくは「どちらとも言えない」と答えられる質問をしていき、結末を推理するというもの。
これがまたシンプルなように見えて大変凝ったゲームで、筆者もついつい熱中してしまいました。


展示は本日で終了となりましたが、今回上映された作品は後日Web上で公開を検討しているとのこと!
気になった方は下記のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。


東京造形大学和田ゼミナール

http://wadasemi2017.webcrow.jp/

 

【出展スペース:WEST 2-C】
DF STAFF isaka