バナーエリア

このブログを検索

オブジェ展



Gallery WEST 1-C
SpringTime / 山口トキヲ
「オブジェ展
2013年05月03日(金) ~ 2013年05月05日(日)



空中を浮遊する奇妙なタマゴ型の生き物。
腕を大きく広げとても気持ち良さそうです。
彼らは空軍でしょうか?


白布に切り取られた四角形。
鑑賞者はこの四角形に近付き、覗き込む様にして作品の全体像を見ます。
覗いてみましょう。


不思議さと楽しさを感じさせる、異空間。
毒々しさと可愛らしさを併せ持つ生き物たちが楽しげに時を過ごしています。


こちらはどんな世界が繰り広げられているでしょう。

springtimesさんは、5人からなる造形作家グループ。
毎年3〜5月の間の1回、デザインフェスタギャラリーで出展いただいています。
今年で25年目。
来年の出展構想を、
ギャラリー併設カフェDesignFestaCafe&Barで練っているようです。
来年のモチーフは現段階で”水玉”との事。
来年が待ち遠しいですね。


さて、今回springtimesさんとは初めての合同展示となる、
武蔵野美術大学2年生の山口トキヲさん。
作品の一部ですが、ご紹介致します。

「色彩Ⅰ」

滲んだ色彩が、妙に心揺るがせます。
木版画の裏面を重ね合わせたという今作品。
この色彩を生み出すには、
湿気、温度、紙質、そして山口さんの反射的に選び取る色彩感覚に頼られ、
版画といえど2度とは生み出せない、偶然性を孕んでいます。


「コヤニスカッツィⅠ」

白紙の部分は先程と同様、木版画の裏面。
その上に銅版画の作品が重ねられています。
ホームレスを題材にしたと云いますが、
鑑賞者に与える感覚は、洗練された線たちが織り成す美しさ。

山口さんは云います。
「綺麗なモチーフでないものを、綺麗に見せたい。」と。

消化しきれない何かへの不安や不満、
社会の水面下で起こる影の部分に焦点をあて、
それをリアルな形ではなく、
芸術性を付加させ、湾曲した表現へと昇華しているようです。

「コヤニスカッツィⅡ」


明日5/5までの展示。
明日は16時までなのでご注意を。

山口さんも明日は在廊されるそうです。
是非お越し下さい。


(ゆか)