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うるり展



うるりという言葉を目にしたとき
この言葉は何だろうと思った。
しかし、実は造語で、その感覚は正しかった。

この感覚、展示を通じて確かめようと思う。

うるり展 [ GALLERY SPACE : 1-B ]





複数人の作家の作品が横並び、
壁面いっぱいに絵画が敷き詰められた。




用いられた色はどこかで統一されているようで、
でも、そんなことはないのだと思う。

何にも染まらないけど、何にでも染まる、うるり。
個々の作品が立ち並ぶ様にも、この言葉は活きている。
それでは展示の一部をご紹介します。



よぴこさん
「 蝶々 」

重々しい黒フレームの中、
原色の色紙を切り、貼り、重ねて
一つの情景を作り出した。
鮮やかなのはチューリップかな?

「束ねる」という表現が紙の重なりによって、
現実と同様に表現される様は、印象深い。



ありかさん
「 毒の果実 」

可愛らしく描かれた白雪姫と小人。
新鮮な赤リンゴを口元に、
タイトルは物語りのこれからを想像させる。
円形に育った木々は舞台を
背景のカラーはこれからの雲行きを。



こみねさん

にんまりと笑顔をみせるくまに
これでもかとたっぷりかかった蜜。
彼の上空を旋回するハチは蜜の持ち主かもしれない。

小さなフレームの中には
彼等だけが知る、甘い香りが漂っているはずだ。


瑚玖弥虎さん
「 不思議の国のたまごさん 」

作品と対面し、タイトルを拝見し、
それでも脳内に浮かぶはてなマーク。
一呼吸置いて、あぁこの子は○○なんだと気付く。

不思議の国 が更に不思議の国になる。

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展示期間は 6/1(sun)まで
ブログではご紹介出来なかった作品も沢山あります。
是非会場にてご覧下さい。


(ぱんだ)